二人で考えすぎるブログ

二人で、考えすぎずに書く練習をしています。

プロとアマの差。一流と二流の差。

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こんばんは。お酒を飲み過ぎてグデングデンの十専口人です。

今回はプロとアマの差について考えてみます。

クリエイティブに精通している人なら一度は耳にしたことがあるであろう言葉「神は細部に宿る」。私も最初は、クリエイティブの先輩から教えてもらいました。その時は、作品作りに対して指摘された時に言われたのですが、今ではクリエイティブに限らず、仕事や人生に対しても言えることだと思っています。この言葉の意味を理解してからというもの、物事に向き合う姿勢も変わりました。今でもこの教えは、私の指針になってくれています。この言葉にプロとアマの差の答えが隠されています。

神は細部に宿る

そもそも「神は細部に宿る」とはどういう意味なんでしょう?言葉から何と無くの意味は分かると思います。私も調べてみましたが、出典は明らかにされていないようです。簡単に言うと「細かいとこまで拘ると良いものができるよ」ということ。でもこれは、あまりにも簡単に言い過ぎなので、もう少し突き詰めてみます。

例えば、動画の世界で言うと、カットの繋ぎを1フレーム(30分の1秒)前にするのか、後にするのかで、伝わる印象が変わってきます。他にも、コントラストを1上げるのか下げるのか、テロップのフォント、ポイント数、位置、bgmを開始するタイミング、音量などなど。そんなの素人が見るんだから関係無いだろうと思うかもしれませんが、不思議なことに、それは見る人にもちゃんと伝わるのです。玄人が見れば、ああここ拘っているなーというのが理屈で分かります。素人にそこまでは分かりませんが、善し悪しの判別を感覚的に行います。この感覚的というのが曲者です。感覚的とは、理屈とかけ離れた存在のものですが、細かい理屈が重なれば重なるほど、感覚に触れるものが生まれます。ジグソーパズルをイメージすると分かりやすいです。一つ一つのピースだけでは何を描いてあるか分かりませんが、それが何十何百と合わさると、素晴らしいクオリティーの作品になります。これは、ピース一つ一つの細かな色使いあってこその作品です。

拘りをもって制作している人は、その拘りに必ず理由を持っています。その色、大きさ、位置でなければならない理由があるのです。こんなもんで良いだろう、というアバウトなものは存在しません。私もこの言葉を教えてもらうまで、動画は感覚的につくるものだと思っていました。もちろんそういう側面も少なからずあります。理屈だけでは超えられない壁もあるので。ただ、最終的な詰めの部分にクオリティーの善し悪しがかかっています。世で素晴らしいとされているものには全て理由があり、理屈があります。そこに拘れるかどうかが、一流と二流、プロとアマの差を生むのだと思います。

目的と意図

これはクリエイティブに限らず仕事、そして人生にも言えることです。例えば、取引先に電話するタイミング、相手と会話する時の目線の動き、うなずくタイミングと大きさ、デスクのマウスとキーボードの位置、メモの文言など。拘る部分をどんどん細く深くしていけばいくほど、得られる結果の質が変わってきます。人としての色が生まれて、味と深みが出てきます。また、結果も自由自在にコントロールできるようになっていきます。拘る際に重要なのが「目的」「意図」を意識することです。

何の為にやっているのか?

何に繋がるのか?

を常に考えるということです。

例えば、私の会社では毎朝ラジオ体操をやっています。皆恥ずかしいからなのか、めんどくさいからなのか、ほとんど身体が動いていません。私だけ、毎朝全力で動かしています(笑)。しかも、一つ一つの動きの意味を考え、意識しながら動かしています。この動きはここの筋肉を伸ばす為にやっている。より伸ばす為には、背筋をまっすぐした方が良い、など。これを1年間毎日やっていると、それ相当の差がつきます。なぜ皆これをやらないのか、私は不思議で仕方がありません。手を抜く時間が勿体無いです。せっかく同じ時間を使うなら、全力でとことんやった方が成長するに決まっています。

人の話一つ聞くにしてもそうです。相手の視線、声のトーン、仕草、一つ一つを注意して見ていくと、相手の考えや性格、育った環境などを自然と感じられるようになります。拘れば拘るほど深くなるもので、底がありません。

最後に

最初は皆なんとなくでスタートするものです。ただそこで、なんとなくじゃ終わらせず、理由を追求し、偶然を必然に変えていく人がプロになっていくのだと思います。これは意識次第で誰にでもできることです。そのコツは、なぜ?なぜ?と物事を深堀していくこと。与えられたものを鵜呑みにするのではなく、疑問に思い、答えを見つけるまで考え続ける。結局、この繰り返しと積み重ねが、生き方の質に大きく左右しているのではないか、とつくづく感じます。

 

by 十専口人