二人で考えすぎるブログ

二人で、考えすぎずに書く練習をしています。

好きな事でお金を稼ぐには?

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こんばんは。久しぶりにポルノの「ヒトリノ夜」を聴いてテンションだだ上がりの十専口人です。アニメGTOのOPソングですね。

GTO OP ヒトリノ夜 - YouTube

いやー当時このオープニング映像見て、カッケ〜って思ってましたが、そのかっこ良さは今も色褪せないですね。こういう番組全体のテーマをイメージで表現できるのって、やはり才能ですね。上手いことGTOの世界観が表現されているなと感心するばかりです。

さて、今回は「好きな事でお金を稼ぐ方法」について書いてみます。好きな事で仕事を始めたいけど、どうやってお金を生み出せば良いのか分からない人って結構いると思うんですよね。

実は、先日独立を果たした後輩が起業の報告に来たのですが、これからどうやって会社を成長させたら良いか分からず悩んでいる、と相談を受けました。その後輩は、アニメクリエイターを集めて会社を起こし、オリジナルアニメの制作をやろうとしています。私は起業までした事は無いので、そこまでのアドバイスはできませんが、少なからず新規事業を軌道に乗せ、収益化まで持ってきた経験があるので、そこから話せることを話しました。世の経営者からすると大した事していないですが、今から何かを始めようとしている方、好きな事で事業を起こしたいという方の参考にはなるかもしれません。今回は、実際に私がやって成果のあった方法をまとめてみます。

お金を稼ぐ為にやるべき事

①ミッション、ビジョンを決める

ミッション・・・使命、目的、企業の存在意義などで表現されるもの。会社や事業を通して、どんな社会を実現させるのか、世の中にどんな価値を提供するか、などを表したものです。最終的に目指すべき理想のゴールのようなもの。
ビジョン・・・目標、方向性、行動指針などで表現されるもの。ミッションを達成する為の行動指針、会社がどういう組織を目指すかなどを表したものです。ゴールに向かう為にどんな道を歩んでいくか、ということです。

どちらも決めるのは簡単なことではありません。しかし、ここを決めないと事業としての展開はあり得ません。このミッションとビジョンは、何かあった時に立ち返る原点のような場所です。そもそも何を目指すべきだったか?今やっていることはゴールに向かうことなのか?と確認し、方向性をブラさない為のものです。もしビジネスとして何かを始めるのなら、それでお金を稼ぎたいのなら、好きだけでは越えられない壁があります。社会に何らかの価値を与えるものでなければ、お金は稼げません。だって価値がなければ、お金を払う人なんていないのですから。

②商材を決める

ミッションとビジョンを達成する為に、何を売っていくのかを決めるという事です。物に限らず、技術や知識、人やシステムなどお金が発生するであろうサービス全てです。ただここで注意が必要です。よく独立したてのクリエイターに、何でもできます、やります、と言う人がいます。しかし、「何でもできます」は裏を返せば、「何をやれば良いか分かりません」と言っているようなものです。ミッション、ビジョンに沿っていることは勿論ですが、他の商品やサービスと何が違うのか、売りや強みは何なのか、明確にプレゼンできなければ、激しい競争社会で生き残るのは難しいでしょう。徐々にやれる事を広げていくのは良いと思いますが、まずは軸を作る事が先決です。何で勝負をしていくのか、それがあなたの強みであり、色になります。

③商材を売る為のツールを作る

商品名、ロゴ、営業資料、ホームページ、CM、SNSチャンネルなどです。売る為に必要なツールを作っていくこと。いくら魅力的なものでも、それを売る手段がなければお金は生まれません。まずは世の中に知らしめなければいけませんし、買いたい、使いたいという欲求を駆り立てなければいけません。その為のプロモーション方法までを考える作業です。

④商材を洗練させていく

いわゆるPDCAサイクルを回していくということです。売って、消費者の反応から考察し、改善していくことです。市場調査や競合他社を調べることもそうでしょう。商材が決まったら、まずは売ってみることです。あまりにも先の事ばかり心配して、プランが全然進まないのも考えものです。とにかくやってみて、その結果から対策を考え改良していく。そうやって何度も失敗を繰り返し、商材を研ぎ澄ませて行くことも大切です。

⑤共感してくれる人(企業)を見つける 

商材を売るだけでは、大きく稼ぐことは中々できません。ユーザーはユーザーでも、ヘビーユーザーを増やしていく事が重要です。そういったユーザーだけのコミュニティを作って商品価値を高めるのも一つの手です。ここでは目標を数値でしっかり決めることです。売り上げ、ユーザー数など何でも良いですか、目指すものを明確にするということです。その為のノルマを決め、達成する為に何をしたら良いかを考えることです。
そして、商品やサービス自体を気に入ってくれる人も大事なのですが、もっと大事なのは、ミッションやビジョンに共感してくれる人を探すことです。あなたと一緒に仕事したら何か面白そう、と言ってくれる人を見つけること。そういう人達はお客さんからファンへ、ファンから仲間へと変わっていきます。1人で出来る事には限界があります。自分の志に共感し、一緒に歩んでくれるパートナーが見つかれば最高です。その為なら、時間も労力も惜しまずに投資するだけの価値があります。

次回につづく

以上が、私が実際にやって成果のあった方法です。この先は私も未知の領域ですので、まだ分かりません。ただ、ここまで来るとお金を稼ぐ能力はきっと身についているはずです。この基本が身につけば、ジャンル、分野問わず応用できるでしょう。今回はかなり抽象的な要素が多かったので、次回は具体例を出しながら①〜⑤の流れを説明してみます。今日はここまで☆


by 十専口人

偏食のここがムカつく!「嫌い・食べられない」人への苛立ち

何かと「次回に続く」とか言っといて、続きをほったらかしにしがちな宇井都です。だって飽きちゃうんだもん(すみません本当に申し訳ないと思っています)

さて、今回は偏食の話です。

みなさんは、どうしても嫌いな食べ物、食べられない物ってありますか。体に合わないとかアレルギーとか、様々な事情で食べたくても食べられない場合はここに含みません。

単に、味がどうしても嫌いとか受け付けないゆえに食べないものがあるかどうかって話です。

私は基本的にはなんでも食べる方です。体質的に食べられないものもありません。ノー偏食です。

もちろん、アマゾンの奥地にいる芋虫も食べられるの?とか言われたらわかんないとしか答えようがないですが、日本の飲食店で食べられるものなら珍味含めだいたい何でも食べられます。

自分がこうなので、というか「なので」でもないんですけど、遠慮なしに本音を言わせてもらうと、偏食のある人に対して、

「メンドくさいなあ」的な気持ちがついつい、いや本当にダメとは思いつつ、ついつい湧き上がってしまうことがあります。ついね!

いや、基本的に好き嫌いは自由なんですよ。人がとやかく言うことではない。嫌いなもんは仕方ない。

でも、一部の偏食さんの言葉や態度によって、ついつい、イラッとしちゃうことがあると、「これだから好き嫌いの多いヤツは…」とか思っちゃうんですよね。

今回書くのは、もう言ってしまえば「お願い」です。「偏食のある人」にお願い。好き嫌いがあってもいいけど、こういうこと言わないでほしい!その態度が腹たつからやめてほしい!採用するか否かは自由なので、とりあえず言わせください。

偏食のここがムカつく!「嫌いな食べ物を執拗にディスる

何よりこれです。ある食べ物が嫌いだ、それはいい。でもね、やたらその食べ物の悪口を言うのはよしてほしい。だって私は好きで食べてるんだもん。

例えば納豆とか、あんな美味さの塊のようなもの、いや、嫌いなのは仕方ないってわかってるけど、

「納豆とか食べる意味わかんない」

「足の裏の匂いする、無理」

「あんなネバネバした食べ物ありえない」

「味が気持ち悪い」

とかさあ。しかも、ちょっと面白ネタ的に酷い事言う人いるでしょ。

「あんなの食べ物じゃないでしょ(笑)」とかさあ。

自分の毒舌キャラを補強するために食べ物使ってるだろ?な?

しかも何が腹たつって、酷いこと言ってる上に、たいていそのセリフが面白くもなんとも無いんですよ。

面白ければ全然いいんです。

例えばこの間、トマトが苦手だって言う人が

「俺の方は何度も歩み寄ろうとしたけど、トマト側に拒否された」

って言い張ってて、それは若干面白かったんで全然気にならなかったです。

だからもう、面白いことを言う気がないなら食べ物の悪口はやめろ。こっちは楽しんでるのに水差すのやめてよね。

偏食のここもムカつく!「嫌いアピールのみでこちらに判断を委ねてくる」

こっちはさらにムカつく、ってか偏食うんぬん以前の性格の問題って気がしてくるけど、

「私○○嫌いー」

「私○○無理ー」

で済ませてくるヤツ!!!!!!!!

「ねえねえカプレーゼ食べたくない??」に対して

「あ、私トマト無理」

って返してくるアレね。

え????だから???何ですか????あなたが嫌いなものは注文できないシステムでしたっけ?????あなたは女王様だから奴隷であるわたくしめが???気を使ってオーダーすべしということ???でござんすか???あ????

もうね、知らねえよと。私はお前の彼氏でも親でもねえよ。ってか例え彼氏でも親でもそんな態度とるもんじゃないよ。何なの?

「ただコメントしてるだけで、頼むなとは言ってない」とか反論されるんでしょうか。
じゃあこっちも「あ、そうなんだ。私はトマト好き」とか言ったらいいのかしら。そしたらあなたが結論を出してくださるのかしら。

しかもこういう人に限って、自分から「これ食べたい」とか「あれ食べたい」とか言わずに、こっちにメニュー掴ませて「私何でもいいよ」とか言ってくる傾向!!!あるよね!!

ちょっと個人的な経験からキレてるだけって感じも否めないですが、とにかく許せんです!!

偏食のここもムカつく、ってほどじゃないけどなんか…「気を使いすぎる」

で、これも言っちゃうとワガママかなあとは思うんですけど…逆に、あまりにも気を使われちゃうのも辛いものがあります。

「カプレーゼどう?」って言ったら、「いいよ」っていうのに、

いざテーブルに届いたら一切手をつけない、みたいなタイプです。で、

「あれ、食べないの?」って聞いたらようやく、

「私トマト嫌いなんだよね…」って告白してくれるという…。

いや、こっちだって、あなたと一緒に食事を楽しみたいと思ってるんだよ!好きなもの食べれれば何でもいいとか思ってるわけじゃないんだよ!

だから、嫌いなのは嫌いで全然いいから一応知らせて欲しかった…。

謎の罪悪感を抱えてカプレーゼ一皿平らげるのはなかなかキツイ。大人数ならまだいいけど、二人っきりの食事でこれやられちゃうともう、なんか気まずいのですよ。

じゃあどうしたらいいのか?

ここまで書いてきて、偏食もちの人からすると「じゃあどうしろっていうんだよ」って感じに読めるかもと思いました。「嫌いって言ってもだめ、嫌いなのを隠しててもだめ、じゃあ何て言えと?」って。

理想的には、こんな風に言って欲しいのです。さっきのカプレーゼの流れでいうと、
「カプレーゼどうかな?」に対して欲しい答え。

・「私トマト苦手なんだよね、だから全然手つけられないかも」(頼んでいいけど、あなた一人で食べることになるかもよ、という説明で、申し訳なさそうなニュアンス付きで相手に判断を委ねる)

・「私トマト苦手なんだよね。でも全然頼んでいいよ、私は別の自分の好きなやつ頼むから」(頼んでいいよ、気を使わないでね、と具体的に方向を示す)

・「私トマト嫌いだから、こっちの玉ねぎサラダにしてもいい?」(嫌いだから、こっちを一緒に楽しみませんか、という提案)

要するに、嫌いなのはちゃんと主張した上で、こっちがどう動けばいいのか、どう動いて欲しいのか、そっちからちゃんとリクエストしてほしい!こっちに委ねないでほしい。

そして食べ物の悪口は言わないでほしい。

何が好きでも嫌いでも、楽しく食べようよ

一緒に楽しめるよう、お互い気を使いましょうよと言いたいわけです。

気心知れた間柄ならまた話も変わってくるけど、例えば、食事で仲を深めましょうねみたいな段階では、大事なのは食事の中身よりコミュニケーションの方。ちょっとした好き嫌いで溝ができるなんて勿体無いです。

好き嫌いは人の自由。

偏食がない人も、「えー、あれが食べられないなんて人生損してるよー」とかそういうしょうもない絡みはやめるべきです。面白くもなんともないから。

以上でございます。

宇井都

面接で心がけるべきポイント(受験生編)

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こんばんは。 お菓子の中ではグミが一番好きな十専口人です。
前回は、採用面接で心がけるべきポイントについて面接官の立場で書いてみました。

面接で心がけるべきポイント(面接官編) - 二人で考えすぎるブログ

今回は受験生の立場で書いてみます。最近、進路や就活について相談を受けることが多くなりました。そこでよく感じるのが、皆正しいやり方にこだわりすぎているという事です。生き方に正解が無いのと同じで、進路や就活にも正解はありません。ただ、何を意識するかで結果が変わってくる事はあります。このポイントは私も今だから気づいたことです。当然、これから進路を決める若い子達が気づけるものではありません。だからこそ、伝えておきたいポイントです。

面接時に心がける5つのポイント

①マニュアルを捨てる

面接に関するマニュアル本を持っている方、今直ぐに捨てなさい!(笑)面接でマニュアルほど必要無いものはないんじゃないでしょうか。もしマニュアルを必要としている会社に採用されたのなら、それはあなたでは無くても良いという事です。マニュアル通りに動くコマとして雇われただけです。言い方が悪くてすみません。ただ、よく考えてみてください。もしあなたが会社の経営者だったら、マニュアル通りにしか動かない人はアルバイトで充分だと思いませんか?正社員にして、人件費を上げてまで雇うべきなのでしょうか。会社は、臨機応変に考え行動できる人が欲しいはずです。もちろん、最低限、恥ずかしくない程度の常識は必要ですが、優先されるのはそこではありません。面接のマニュアルを覚えようとしている人は、まずそれを捨てることからスタートした方が良いでしょう。

②緊張を緩和させる

これは中々難しいと思います。それに、緊張を完全に無くすこともできません。と言うより、少しは持っておくべきです。責任感を感じる為です。緊張は、考え方次第で和らげることができます。それは面接をどういうものとして捉えるのか。緊張感の高い人は、面接で一生が決まる、ここで落ちたらお終いだ、この会社でなければ私のやりたい事はできない、など。面接をかなり重要なものとして捉えているのではないでしょうか?この捉え方を、まず変えることです。面接で一生が決まることはあり得ません。もし、決まっている人がいるとしたら、それは面接ではなく、その人自身の問題です。人生は環境ではなく、選択と行動で決まります。選択と行動次第でいくらでも変えることができるのです。ですから、面接をそんなに大それたものと思わないでください。落ちた時は、自分が行くべき運命の場所では無かった程度に考えてください。以前「就職活動なんてしなくて良い」でも書きましたが、取り繕った自分で採用されても、所詮それは作り物のあなたです。入社しても会社の考え方や環境に合わず悩むことになるでしょう。いかに自然な状態のあなたを会社が受け入れてくれるのかが、入社後の仕事環境に関わってきます。完全の素とはいかないまでも、自然体に近い状態で面接に臨むことができれば、それで採用された時、会社が本当のあなたを求めているということです。そういう会社に入る方が嬉しくないですか?

③選ぶ側に回る

面接官は選ぶ側で、受験生は選ばれる側だと勝手に思い込んでいませんか?私はむしろ逆だと思っています。受験生は、会社で働いている人を見る機会なんて殆どありません。会社の情報と言っても、WEBサイトや求人誌に載っているレベルのものしか得られないでしょう。そう考えると、面接は実際に働いている人の人間性を見られる貴重な機会です。どんな見た目、性格、考え方の人が職場にいるのか。また、会社の方針や理念を測ることができる場でもあります。選ばれようとするのではなく、自分は本当にこの会社に入る意味があるのか、面接官の発言や行動を見て、真剣に考えることが重要です。ポイントは会社の実績ではなく、働いている人を見るという事です。入社したら、その人達と同じ環境で働くことになります。会社で何ができるのか、という事以上に、誰と一緒に働くか、の方が遥かに人生に大きな意味をもたらします。

④謙虚でありながら、自信を持て

私が就活生に口すっぱく言っているのは、お願いしますというスタンスを辞めろという事です。会社としては、自社の方針に従う従順な従業員も必要かもしれませんが、それよりもこれからの会社を変えてくれるであろう人材を求めているはずです。どうか入れてください、というスタンスではなく、私を入れなければ会社が損しますよ、ぐらいの気合を持って臨むべきです。その変わり、しっかりと自分の強みと弱みを理解しておく事です。全てあなた一人で出来るわけではありません。やはり、その会社に入らなければいけない理由や目的もあるはずです。自信を持ちながらも、謙虚である事も大切です。

⑤価値観を話す

面接官から質問された時に、見栄えよく、カッコ良く、印象良く答えようとする受験者が非常に多いです。しかし、相手はあなたよりも社会経験が何年も上の大先輩達です。当然もっとレベルの高いものを数え切れないほど見てきているので、驚く事も殆どないでしょう。それよりも面接官は、あなたの考え方や価値観を見ています。どういう理由で、そのような行動をしたのか、どういう目的でこの会社を選んだんのか。経歴や実績を大きく見せるよりも、あなたの考えと思いを話す時間を増やしていくべきです。

正直であれ

他にも色々と伝えたいポイントはあるのですが、今回はこの辺にしときます。とにかく大事なのは、自分にも相手にも正直にいることです。正直であれば、どんな結果になろうが、それはあなたの人生にとって意味のある結果だということです。素直に受け止め、次はどうしたいかと、また自分に問いかけていけば、本当に行くべき場所へ行けるはずです。

 

by 十専口人

 

福岡の女たちの恋愛がうまくいかない理由

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福岡在住の30女、宇井都です。

最近、同年代の友達と飲みに行くと、必ず出るのが

婚活問題、それに付随する恋愛問題。

「いい人がいない」「出会いがない」「結婚したい」。

彼女たちは決してブスでもなければ、性格が悪いわけでもなく、旦那の稼ぎで専業主婦したい!なんて言って、男性のハードルをぶち上げているわけでもない。

でもモテない。やばいほどモテない。えり好みなんて全くしてないけど、全然相手がいないのだ。相手がいても、酷い扱いを平気で受け入れてたりもする。悲惨である。

そういう女たちを見て、

「30女は贅沢を言っていい身分じゃない」

なんて酷いことを言うやつもいるが、私は、彼女たちの肩を持ちたい。

彼女たちは断じて贅沢など言っていない。じゃあなぜ相手がいないのか。

私はその理由を、「ここが福岡だから」ということにしてみたい。

恋愛がうまくいかないのは土地のせい。

かつて私の友人(ほぼ恋愛経験がなかったけど最近結婚)の一人は言っていた、

「福岡は若い女が若い男よりだいぶ数多いんよ。やからさ、つまり…仕方ないんて。」

仕方ない。そう、仕方ない。福岡女がなかなかモテないのは仕方がないことなのだ。

女がどんなに頑張っても、なかなかモテない土地、それが福岡である。

岡女がモテない、恋愛で苦労する理由

①そもそも女が余ってる

冒頭でも述べた通り、福岡では、いわゆる結婚適齢期(20〜30代前半)の男女比率において、常に女性の比率が上回っているらしい。

福岡市が昨年集計した人口に関する統計によると、市内に住む20代前半の男性4万2千人に対して20代前半の女性は4万5千人。20代後半では男性5万1千人に対し、女性5万7千人。30代前半では男性5万5千人に対し、女性5万9千人。すなわち20代から30代前半まで、若い女性の「女あまり」という、とってももったいない状況となっているのだ。

美女の宝庫・福岡が、実は“女子あまり”だった? - エキサイトニュース(2/2)

これは物理的な問題である。福岡女、余る。頑張っても余る。

そしてこの事実がベースにあるからこそ、福岡女は、同年代の男に「選ばれるべく(この表現嫌いだけど)」熾烈な競争を繰り広げることになるのだ。

②可愛い子が多すぎる(しかも努力型の美人)

そしてこれ。正直、①と②だけでもわかっていただければ、解散していただいても結構ですって感じである。

福岡は美人が多い。これはガチだ。しかもなんていうか、もともとの顔立ちが美しいという意味の「美人」ではなくて(それも少なくないと思うけど)「オシャレで洗練されて、自分磨きを怠らない女」という意味の「美人」が多い。と言うと「別に福岡はすっぴん美人が多いわけじゃないから、努力さえすれば美女枠に入れる」という風にとられがちだが、そんな甘いもんではない。

どんなに顔立ちが美人だろうが自分を磨く努力をサボればブス枠に落とされるし、もともとの顔立ちがブスなら見下されるし、それで努力をしなければもっと見下される、という話なのだ。

「素材が良くてしかもオシャレ上手な洗練された女」がワンサカいるので、

「素材はよくないけど、自分なりにオシャレして可愛くしてる女」ならギリギリ恋愛市場で通用するが、本当にこの辺りがギリギリで、

「素材がよくない」「オシャレが下手」のどちらかにチェックがつくと、いきなり「不美人枠」「ブス枠」に落とされてしまう、それが福岡なのだ。

どうだ、怖いだろう。

③外食が安い・旨いので、胃袋つかむとかほぼ無理

私は基本的に、「胃袋をつかむと男は落ちる」って話に疑問を感じているのだが、この間ふと、「私が『女が料理上手いくらいで男が落ちるわけねーだろって思うのは、もしかしたら福岡のご飯が美味しいからでは』と思い当たった。

福岡の男たちは、吉野家やコンビニに頼らなくても、家の近所の居酒屋で1000円程度でビール付きの美味しい定食(美味しい魚、味噌汁、小鉢2・3種、なんならご飯おかわり自由)を食べることができる。

福岡で、外食しないで家にすぐ帰りたくなるほど料理の上手い女になるなんてハードルが高すぎるのだ。実際、「彼女・嫁の料理が美味しいからまっすぐ家に帰りたくなる」なんて話、これまで周囲で一回も聞いたことない。マジで一回もない。

「男を落とすのには胃袋からって言うじゃない?」とか言って、頼まれてもないのに手料理を作って嫌がられた女の話なら5回くらい聞いたことある。

④「伝統的な女の価値」を求められすぎる土地柄

女は男を立てて、出しゃばらないこと。ちゃんと結婚して子供を生むこと。義理の家族をいたわり、世話をすること。書いてるだけでも発狂しそうになるのでストップするが、この手の「女とはかくあるべし」という価値観が、福岡という土地にはまだまだ強固に残っている。こうした土地柄によって、恋愛がうまくいってないとか、結婚できないことへの焦りも感じやすくなっているのは確かだ。

しかも福岡女たちは、こうした伝統的価値観に加えて、「女でも、ちゃんと自分で稼いで生きがいをもたなきゃ」という現代的価値観にも勿論さらされているわけで、板挟みになって窒息しそうになっている。

なお、こうした価値観問題、九州他県はもっとヤバいらしいが、福岡では、③と合わさることによって女の生きづらさが加速していると思う。

⑤よって、自己評価が過度に低くなりがち

①〜④をまとめると、福岡で女が(いわゆる)勝ち組であるためには、

「見た目の素材がそこそこ以上に良く、しかもそれを磨くだけのオシャレのセンスがあり、家事も仕事もできて、男を上手に立てることができるが、男に依存しない自立心もある」

みたいな化け物にならなくてはいけない。

そしてそういう化け物はこの土地に結構たくさん存在しており、モテまくっている。その多くは、若い頃に結婚してしまう。

そして、そういう女と結婚できなかった勢の男たちも若い頃からそういう化け物女を山ほど目にしているので、「普通の女の子でいいんだよ」とか言ってる普通のハードルがメタクソに高い。とりあえず福岡の男は皆面食いだ。

まあそういうわけなので、福岡に住む女の多くは、他が完璧でも、顔が可愛くないだけで、オシャレが下手なだけで、男を立てるのが苦手なだけで、「私はダメ女だ」と思い込むことになってしまいがちである。

実際多くの福岡女が、「私なんて」と思っている。常に自分の価値を低く見積もり、「頼むから私を好きになって!」と男に追いすがる系、男に貢いじゃう系、セフレ扱いされちゃう系の、重たい女になってしまうパターン、本当に多いのだ。どんなに可愛い女の子でも。

福岡という土地、女にはしんどい

しんどいんだよ、マジで。

って言う話をするために、今回ちょっと話を盛った感は否めないけども(特に、福岡の男が調子に乗ってるみたいに読めたら申し訳ない。勿論いろんな人がいますんでね)

でも福岡って実際、若い女の生きるしんどさを凝縮したような町だと思う。

福岡在住のモテない女のみなさん、あなたがモテないのは、あなたがそこに住んでいるからかもしれませんよ。これからの将来を楽しく過ごすために、他の土地に行ってみるのも良いのではないか。

また福岡に住み続けるにしても、あなたがブスだろうがオシャレが下手だろうが、男をたてるのが苦手だろうが、自分を卑下するのはいい結果を生まない。せめて自分だけでも、自分を責めないでいるよう努めてみるのはどうだろう。

「私がモテないのは住んでる場所のせい」

そうやって責任をぶん投げてみるのも、たまには良いと私は思う。

 

宇井都

面接で心がけるべきポイント(面接官編)

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こんばんは。晴れ男でも雨男でもない、曇り男の十専口人です。

このブログを始めて今日で1ヶ月になります!(≧∀≦) 私はもの書きを生業としているわけでもなく、むしろ文章を書くのが苦手だった為、始めた当初は3日続くのか?と不安で仕方ありませんでした。とは言っても、たかが1ヶ月です。全然大したこと無いのは分かっています。それでも私にとっては誇らしい数字です。次は3ヶ月を目指します!!φ( ̄ー ̄ )

さて今回は、人の人生をかなり左右しているとされる「採用面接」について書いてみます。私は現在、ある会社で新規事業の責任者を担当しています。その為、社員採用の面接に立ち会うことも多いです。本日も1件、採用の面接がありました。面接は受ける側か、行う側かで全く立ち振る舞いが変わってきます。世間一般では、受ける側になる人が割合的にも機会的にも圧倒的に多いでしょう。ですから、面接官の立場になる人は限られてきます。何人も経験できるわけでは無いので、やり方や心得のようなものも伝えられていきません。もちろん、正解のやり方なんて無いと思います。ただ、会社にとって有益な人材を確保できるかどうかは、面接官の人を見抜く力にかかっています。そこで今回は、採用面接で面接官が見るべきポイントを私なりにまとめてみました。

面接で見るべき5つのポイント

①格好と姿勢

こう書くと、面接のマニュアル本に書いてあるような「スーツは黒や紺が無難」「Yシャツは白が良い」「入室のノックは3回」「お掛け下さいと言われるまで座らない」などをイメージされる方もいると思いますが、そんな事ではありません。もちろん常識の範囲で最低限というものはありますが、服装や姿勢が良く無いからとすぐにマイナス点を付けるのはいかがなものかと思います。むしろマニュアル通りの格好と姿勢で面接に臨んでいる人は、私にとってあまりイメージが良くありません。そもそも面接の決まりって誰が決めるのでしょうか?何故Yシャツは白が良いのか、誰しもが納得できる理由を説明できる人はいるのでしょうか?そういう決まりに限って、入社後には綺麗さっぱり無くなっていませんか?
格好と姿勢を見るのは、もっと大切な理由があります。見た目に気を使っているか、相手に不快感を与えない格好であるか、不愉快にさせない姿勢であるか、など。相手に対して気遣いができる人間であるかどうかを図る為に見るものです。相手への気遣いができる人は、仕事もできる人です。

②自然体であるかどうか

目線や仕草、表情、声のトーンなどを見ていると、相手の心理状況が見えてきます。大抵の受験者は、面接時とても緊張しているでしょう。この緊張を完全に無くすことはできませんが、極限まで緩和してあげることは可能です。受験者の話を引き出すのは、8割以上が面接官の役目です。敢えて緊張感を出し、相手の力量を図る面接官もいますが、私はあまり意味が無いことだと思います。相手の本来の姿を引き出せない限り、その人の潜在能力や可能性、人間性までを理解することはできません。緊張した空気を作ったばっかりに、磨けば光る原石をミスミス逃してしまった面接官も多いのではないでしょうか。雑談や笑い話、リアクションを大きくするなどして、受験者を自然体にする為の空気作りも面接官の務めです。相手を自然体にさせることで、その人の本質により近づくことができます。

③質問の意図を理解しているか

面接官がどういう意図で質問しているか、理解できる人は仕事もできる人です。表面の言葉尻を捉えるのではなく、その奥にある意図を読み取っているかどうかを見極めます。例を出すなら「この会社で何をしたいですか?」という質問に対し、「貴方が入社したら、どのように会社に貢献してくれるのか、具体的に示して欲しい」という面接官の意図までくみとれるかどうかです。質問の意図をくみ取れる人は、物事の本質を見抜くことができる人です。瞬時に面接官の立場になって考え、相手が求めているものを理解することができます。それは相手を思いやる力とも比例します。

④1の質問に対し10で答えるか

ものの例えで、10個答えろというわけではありません。ただ、1の質問に対し1でしか答えられない人は、あまり能力がありません。仕事もそれほどできないでしょう。というのは、そこから相手に対する思いやりを感じられないからです。会話とは、基本的にキャッチボール。投げられたら投げ返すものです。これを1で返す人は、分かりやすく相手に伝えようという努力を怠っている人です。もし相手がもっと理解するにはどうしたら良いか考えているならば、具体的な例や補足、詳細な説明など更にプラスして返すはずです。質問の意図が分からなければ、聞き返す事だってやるでしょう。それは、相手にしっかり応えなければ!という思いやりの表れです。ただ、ここで注意しなければいけないのは、プラスされているが中身がない場合もあるという事です。比喩や曖昧な修飾語ばかりが先行し中身が無ければ、それは10ではなく0と同じです。そこを見誤らないようにしなければいけません。

⑤理にかなっているかどうか

一番重要なポイントです。価値観や生き方に筋が通っているか。言ったことに対して責任を取れるのか、取ってきたのか。この会社で働くことが、相手の人生においてどういう位置付けなのか。それを正直に話しているかどうか。などです。これは仕事というよりも、人生という意味で、もっと視野を広くして相手を見る作業です。

相手にとって、「この会社で働くメリットは何なのか」、「人生においてどんな意味をもたらすのか」。俯瞰的な視点で、相手の求めるものと会社が提供できるものが見合うかどうかを測る必要があります。大抵の面接では、相手のメリットまで考える面接官はいないでしょう。実際、会社の利益になればそれで良いと思っている方も多いかもしれません。しかし、相手のメリットになるかどうかというのは、会社の損益にも大きく関わってくることです。相手のメリットにならなければ、働くモチベーションは上がりませんし、成長欲も産まれません。そうすると、与えられた仕事しかしない機械人間になってしまいます。確かに、機械のように作業をこなす人も必要かもしれませんが、それが果たして正社員へ求めるべき要素なのでしょうか。

モチベーションや成長欲は、会社にとって想像を絶する利益をもたらしてくれます。それは、その人だけでなく、同じ職場にいる人達にも影響し、相乗効果で拡大していくものだからです。双方の利益になるような採用が、長い目で見て、会社の大きな利益にも繋がります。

マニュアルは捨てろ

他にも色々とあると思いますが、大きくはこんな感じです。これらを見るために質問をしていきます。具体的な例が無いので中々イメージしずらいかもしれませんが、これが面接の本質だと思います。逆に、やり方を具体的にしていけばいく程、面接がマニュアル化され、機械人間を採用してしまう可能性が大きくなります。

世の中に同じ人は二人として存在しないのと一緒で、人を見る時に正しい方法なんてありません。臨機応変に対話し、いかに相手の人間性を理解できるのかが大切です。会社にとって技術や経験、即戦力になるかどうかは重要な要素かもしれませんが、人を育て、会社を育てていくつもりなら、より人間の本質を見ていく必要があるでしょう。

次回は、これを踏まえた上で受験者が心がけるべきポイントについて書いてみます☆

 

by 十専口人

最速で不幸をつくる、3つの習慣

あなたは今、幸せですか?
自分は幸せだと、自分に言い聞かせるためでなく、断言することができますか?
あなたの周りには、心の底から幸せそうな人がいますか?
 
人は皆、幸せになりたいと心から願い、必死に生きています。にもかかわらず、今、実際に心からの幸せを感じている人はとても少ないですよね。これはいったいどうしてなのでしょう?
 
実は「幸せを感じられない」「不幸を感じている」人には、共通するいくつかの習慣があります。幸せを感じられないのは、努力が足りないからではなく、不幸グセがついているからなのです。そのクセがある限り、どんな物を手に入れても、どんなに成功しても、決して幸福を感じることはないようなのです。
 
あなたも、不幸グセがついていませんか?
「不幸な人に共通する、3つの習慣」を見ていきましょう。

①人の目を気にする。

何よりもまず最初に挙げたいのは、「人の目を気にしてしまう」習慣。
人の顔色をうかがうこと、多くの人がいいと言うものを選ぶこと、人に褒められたいと願うこと、誰かに批判されたり笑われることを気にして、自分の本当の気持ちを隠してしまうこと。
こうしたことのすべてが、あなたをみるみる不幸へと導いていきます。
人の目を気にしてばかりいると、あなたの目的は「幸せになること」から、「人に幸せそうだと思われること」に簡単にすり変わり、結果として、表面を取り繕うことに人生の大半を費やしてしまうでしょう。そして、気が付いた時には、自分の本当の気持ち、本当の欲求は何なのかということが、すっかり思い出せなくなっている。
そういう人がどれほど沢山いるか、考えてみて下さい。
自分を幸せにしたければ、自分の心の声を敏感にキャッチしなければいけません。人の意見や目線で、その声をかき消してしまわないように、注意することが大切です。
 

②不安にもとづいて行動する。

何かの行動を起こしたり、いくつかの選択肢の中から結論を導くとき、いつも「不安」「恐れ」をベースに判断を下す人がいます。例えば、AとBの道がある場合、Aで失敗した場合と、Bで失敗した場合のダメージを想像して、ダメージが小さいと思われる方を選ぼうとする。また、リスクを嫌い、より安定している(と思われる)道を選ぼうとする。
もちろん、物事のリスクを冷静に見つめることは大切なことです。前向きでいれば全てが上手くいくほど、人生は甘くはありませんよね。
しかし、リスクを恐れるあまり、生きることが単なるリスク回避の連続になってしまう人は多いものです。
「夢を追いかけて失敗することを恐れて、嫌いだけど安定した職業で定年までを過ごす」
「相性に関わらずお金持ちと結婚し、多少不満があっても別れようとしない」
「生活を切り詰めてたくさん貯金をし、そのお金を使う機会はずっと訪れない」
「生きるために働いているのか、働くために生きているのかわからない」
世の中にありふれていますよね。
死ぬことを恐れるあまり、生きることを楽しめない。失敗を恐れるあまり、自分の本当の願いを認めることができない。
リスクを見つめ回避することは、あくまで幸せに生きるため、自分の願いを叶えるための手段であるべきで、それ自体を目標にしてしまうのは本末転倒です。

③我慢して努力をし続ける。

多くの人が、我慢や努力を美徳だと考えています。我慢した結果、最終的に報われると
いう物語を、人は古くから愛してきました。
確かに、逆境にさらされたとき、苦しみに打ちひしがれたとき、「この後きっと良いことがある」と信じることで、救われる瞬間もあるでしょう。しかし、「我慢」や「努力」を過大評価することこそ、不幸の入り口です。
「私ばっかり、損な役回りをしてる」「私ばっかり、我慢している」「こんなに頑張ってるのに、どうして結果が出ないんだろう?」こうした嘆き、やり場のない愚痴はすべて、「我慢」や「努力」を過大評価した結果ではないでしょうか。
苦痛を感じたとき、その苦痛から逃れようとするのは自然なことです。

不幸を作るのは自分の心

物事そのものには、幸も不幸もありません。

ただの事実がそこにあるだけで、それが心に投影された時に、幸せになったり、不幸になったりします。

あなたが今不幸だとしたら、それを自分自身で作り出す自分の心の動きに目を向けてみましょう。

 

以上でございます。

 

宇井都

意外と知られていない育成のコツ

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こんばんは。十数年ぶりに七夕で願い事を書きました十専口人です。
たまには純粋に「祈る」や「願う」という行為も良いものだと感じます。基本的には、願うより叶える事が大切だと思いますので、なかなか願うだけの行為はやりません。ただ、私の今の願いは何だろうと考えてみると、普段なかなか気付かなかった面に気づかされます。願うというのは、自分だけの力ではどうしようも無い時に行う行為なのだろうなと。だからこそ、自分以外の事を考えるようになります。自分にとって大切な人を想う時間になります。一年に一度ぐらい、このような時間があっても良いなと思いました☆

育成の7つのコツ

さて、今回は「育成のコツ」について書いてみます。30歳を越えると、部下を抱える人も多いでしょう。そうなって初めて、人を育てる難しさに直面すると思います。これまで教わってきた立場から、教える立場に変わる。これってかなりの急変化です。必要とされる要素が全く異なってきます。「IQ高い人=良い教師」とは限らないのと同じで、「仕事できる人=良い上司」になるとも限りません。人を育てるにはコツがあります。教え方一つで、成長するスピード、方向性が変わってきます。現在、私にも十数名の部下がいます。今回は、私なりに思う育成のコツをまとめてみました。

①相手のレベルを知る

育成は、まず相手がどの段階にいるのかを知ることから始まります。何を知っていて、何ができるのか。ここまで出来るが、これはできない。そのできない理由は何なのか、など。私がよくやるのは、最初は何も言わずに1つの仕事を任せてみることです。書類整理でも、メール送信でも、事務処理でも何でも良いです。その際に大事なのは、結果ではなく過程を見ることです。どのような手順で進めているのか、困った時、分からない時にどんな対応をするのか、出来上がったものをどのように報告するのか、などです。そこである程度の人間性と仕事のやり方を知ることができます。相手がどの段階にいるのかを知らなければ、何を教えるべきかも分かりません。

②考える習慣をつくる

私がよく後輩に対して思うのが、自分で考える習慣が極端に少ないという事です。若いし経験が浅いということも原因なのでしょうが、これまでそういう時間を設けてきたかどうかが非常に大きいです。考える機会が少なかった人は、すぐに答えを求めようとします。あるいは、周囲の意見に流されやすい傾向にあります。相手がそのレベルであれば、まずは考える習慣をつけさせることが大事です。私がよくやるのは、後輩が何かを訊ねてきた時、すぐに応えるのではなく「あなたはどう思うの?」と聞き返すことです。それを何度も繰り返すことで、質問する前に自分で考えて訊きにくる癖がつきます。教える側は、すぐに答えを与えないことが大切です。

③判断基準をつくる

自分で考える習慣が身についたら、今度は判断基準をつくってあげることです。自分の意見はバンバン言うけどいつも的はずれ、一生懸命やっているのは分かるけど方向性が少しズレている、という人って結構いませんか?そういう人達は、物事の判断基準が無い、あるいは曖昧なのです。過去の経験から結果だけを抽出して判断している為、状況が変わると対応できないのです。そういう人たちには、判断基準の理由を説明し、理解させ、身につけさせることが大事です。何故その行動が良いのか?その行動の目的、理由、意図を把握させます。これは教える側の責任が非常に大きいです。教える側の基準が曖昧だと、教えられる側も曖昧になります。行為の理由を明確に伝えていくことを心がけましょう。

④失敗から学ばせる

あえて失敗させる事は、育成において非常に重要です。私もよくやります。しかし、失敗させるのは、正しい判断基準を学ばせる為に行うものです。むやみに失敗させるだけでは駄目で、失敗後は丁寧にフォローしてあげることが大切です。ここにもいくつか手順があります。

1.失敗した理由を聞く

なぜ失敗したと思うのか、相手の考えを聞きます。行為にフォーカスするのではなく、その行為に至った考えを聞き出すことが大切です。

2.当初の目的を聞く
本来どうしたかったのかを聞きます。本来の目的を理解してあげると共に、相手にもその目的を改めて認識させます。
3.解決策を一緒に考える
ここが最も重要なポイントです。相手の目的を成し遂げる為に、どうするべきだったかを一緒に考えてあげることです。それには、相手のやりたかった事を否定しないことが重要です。どうやったらその目的を達成できたのか、真剣に応えてあげることです。

4.自分ならどうするかを話す
3を飛ばしてこれをやる人が多いので、判断基準が身につかない人が多いのです。優先すべきは3です。その後に、もし自分だったらこうするよと伝えてあげる。これはおまけ程度です。ここを前面に押し出すと、応用力がなくなります。正解のやり方は無いと教えてあげることが何より重要です。

⑤褒める

育成の中で、かなり重要なポイントです。失敗させることも大事ですが、その中でも良かった部分を見てあげることは、もっと大切です。そこをしっかり言葉にして褒めることで、相手は良くする為の基準を理解することができます。また、自分にもそんなポイントがあったんだと励みになり、強みになります。無いものを教えることも重要ですが、有るものを引き出し磨いてあげることも重要です。

⑥階段を用意する

相手の力量よりも上の仕事を任せることです。ここで重要なのは、教える側が何を学ばせたいのかを明確に持つことです。そして、成長の為の階段をつくり、段階的に理解させる道筋をつくってあげること。その為には、相手の学ぶスピードとキャパシティを知っておくことも大切です。打たれ強さや、凹みやすさなど、人によって異なるので、同じように教えれば良いというわけでもありません。ある壁を乗り越えるのに3段でいける人もいれば、10段かかる人もいます。相手の力量と成長スピードを理解しておくのは、教える側の務めです。

⑦競争意識を掻き立てる

相手が熱くなるような、ムキになるような要素をつくってあげることです。例えば、相手の目の前で、更に下の後輩を褒める。あるいは、相手の同期を比較対象に出す、など。人は誰かが横にいるだけで、自然と比較するようになります。その比較する意識をうまく掻き立てるように演出してあげると、自ら頑張る意欲に変わります。これも、けなすより褒める方が効果的です。ただ、やり方次第では逆効果になる人もいます。相手を見て方法を選択することが重要です。

育成=自立させる

一貫して言えるのは、「育成=自立させる」ということです。自分で考え、行動する、その習慣を身につけさせる為に必要なことをサポートするだけです。大事なのは、教える側が前に出過ぎないこと。あくまでも主役は教えられる側です。その人の思考や価値観まで歪ませるような事をしてはいけません。相手の価値観を大切にしながら、添え木のように方向性を示してあげる。それが、育成の一番のコツだと思います。

 

by 十専口人