二人で考えすぎるブログ

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ダメ後輩が生まれる理由

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こんばんは。ソーメンも意外と美味しいと感じ始めた十専口人です。

皆さんの周りに「何でこんな事するんだろう?」「また同じ失敗やっているよ。」「要領悪いな」と思うようなダメ後輩はいませんか?この人達に共通するのは「本質をつかめていない」ということです。本質が分かっていないので、場面や状況が変わると応用が効かなくなるのです。そんな後輩を抱えて苦労している方も多いのではないでしょうか?では、この人達はどうやったら変わることができるのか。その答えを出すには、まず本質をつかむ為に必要なステップを理解することです。

本質をつかむ為に必要なステップ

①等身大の自分を知る

本質をつかめていない一番の原因は、自分をよく知らないということです。自分の能力、できる範囲、作業スピード、強み、弱みなど。大抵の人は、自分の能力を過信しています。あるいは、実力よりもかなり低いと思い込んでいます。能力を過信している人は、できると思って実際にやってみるとできなかった時、恥ずかしくて上司に報告できません。また自分の能力が低いと思い込んでいる人は、どんな事にも消極的で人任せ。何か起きても責任とる自信がないので、一人では何も決められません。そういう人は、本質をみる以前の状態。まずは、等身大の自分を把握することが大切です。自分が今持っているもの、足りないものを飾らずに把握することです。

②素直になる

相手に対しても自分に対してもです。できないことを認め、相手の言葉を素直に受け入れる。失敗したら、言い訳せずに素直に謝る。素直にならない限り、人の言葉は100%耳に入ってきません。耳に入れない限り、本質も分かるわけありません。また、自分の声にも素直に耳を貸すことです。本当はどうしたいのか?本心に耳を傾けることで、取り組む姿勢が変わってきます。本当にやりたいことであれば、人は本気になれます。それが、どんな障害も乗り越えられるエネルギーに変わるのです。本当になりたい自分を見つけ、そこへ向かう為に、強がらず、足りないものを全て吸収するスポンジのような素直さが重要です。

③できる人の真似をする

とにかく出来る人の真似をすること。そして、その真意を探ることです。何故そのような対処をしたのか?その考えに至った経緯を理解することです。最初は本人から直接聞いても良いと思います。ただ、聞くよりも盗む方が遥かに習得率は高いです。盗むには、より相手を観察しなければいけません。些細な仕草も見逃さない集中力と観察力、そして真意を知る為の考察力。様々な力を同時に発揮しなければならず、その為に全力を尽くします。単に答えを教えてもらうのではなく、自分で考え、答えを導き出す習慣をつけることに意味があります。

④突き詰める

ここまで来れば、本質を見る基本力はある程度身についているはずです。基本が身についたら、今度は突き詰めていく作業です。理解をより深くすることを心がけます。その際に重要なのが、先入観を無くすことです。経験を重ねると、ある程度の出来事は瞬時に判断できるようになります。それはそれで良いことなんですが、その反面危うくもあります。世の中には全く同じ事象は存在せず、正解もありません。過去では正しかったやり方が、現在も正しいとは限りません。突き詰めていく為には、疑問に思い続けることも必要です。本当にこれで良いのか?何故この行動をとるのか?そして時には答えを出さないことも大切です。答えを出すと、考えるのを止めてしまいます。10%ぐらいは疑いの余地を残し、なぜ?を繰り返すことで突き詰めていくことができます。

ダメ後輩はあなたのせい?

以上の流れに上手く導いていけば、ダメ後輩も本質をつかむことができるようになるでしょう。ここで本題。では、どうやったらダメ後輩は①を始めるようになるのか。それは、後輩が何よりも変わりたいと強く願う原因を作ってあげることです。もし後輩がいつまでダメのままなら、それは単純に変わりたいという気持ちが足りないだけ。つまり、変わりたいと願う理由が無いということです。それはもしかしたら、あなたに原因があるかもしれません。

えっ?と思った方、この問題の本質が一番見えていないのは、実はあなたです。もし、後輩が心の底から貴方みたいに成りたい、変わりたいと思っているのなら、あなたの言葉に本気で耳を傾けるはずなんです。技術や考え方を何とか盗もうとするはずなんです。それが無いということは、所詮その程度の人間だとナメられているんです。パワハラやセクハラと言われる理由も同じです。信頼するに値しないと思われているんです。

ナメられる原因は?

何故ナメられるのか?それは口でしか示していないからです。言っている事と行動が伴っていない人は信頼されません。逆に、言葉より態度で示す人は信頼度も高いです。行動や結果で示す人に言葉は必要ありません。だから、後輩にダメな奴だとか、なぜ成長しない?とか言う以前に、自分は後輩が変わりたいと思えるような存在であるか?を今一度考えてみることです。多分、後輩に持つ不満の大半の原因は、自分が招いた結果です。勿論、全てでは無いでしょうが、私が言いたいのは人を責める前に自分をよく見ろということです。

最後に

今回は、私自身に言い聞かせる為にも書きました。どんな結果であれ、後輩に不満を持つのは自分に原因があると思うのです。その気持ちを忘れると、何もかも人のせいにする言い訳人間になってしまいます。人は基本的に自己中心の生き物です。だからこそ、意識的に自分を客観視できる力が大切だと思います。カッとなる事はあっても、素直さと謙虚さは常に忘れたくないものです。

 

by 十専口人