二人で考えすぎるブログ

考えすぎずに書く練習をしています

うつ病について知られていない10のこと「その1」

宇井都です。

今日はちょっとヘビー?なテーマで。

私は以前、夫がうつ病になったことで、誠に大変な思いをしました。

大変さの真っ只中にいた時、その辛さをすごく誰かにわかってほしかったのですが、周囲にわかってくれる人は一人もいませんでした(あえて断言しますが、一人もです)

うつに悩んでいる人は多いものですが、その実態はなかなか理解されていません。しかもタチが悪いのは、みんな、うつ病のことを知らないのに、知った気になっているところ。

いろんな病気について言えることですけどね。「鬱のイメージ」ばかり先行しているため、みんな良かれと思って「こうしたら?」「ああしたら?」とかいろいろ言ってきて、その親切心自体は嬉しいのだけども、ことごく的外れでかえって負担、もう誰にも話したくない、みたいに余計に孤立感を感じたり。

まあ、それ自体は仕方のないことです。私だって夫が鬱になるまではうつ病のなんたるかなんてきちんと理解できていなかったし、友達が同じ悩みを抱えていても、的外れな言葉を掛けていたことでしょう。

わかって欲しければ、ちゃんと伝えること。これはコミュニケーションの基本です。

しかし、実際に鬱という病に苦しんでいるその時、また、鬱という病をそばで見ているその時は、とてもじゃないけど余裕がなくて、自分が抱えている辛さをうまく言葉にするなんて出来ません。

だから、とりあえず鬱から逃れて2年ほどの月日が経った今なら、あの時抱えていた辛さがどんなものであったか、言葉にすることができるだろうと思いまして、ちょっとここにまとめてみることにしました。

この記事を読んだ方が、鬱病の辛さがどんなものであるかを正しく想像できるようになってくれたら、そして、これから先鬱で悩む人や、または、家族が鬱になったことで悩む人に、正しい言葉を掛けてあげてくれたら、

私のあの時のしんどさも浮かばれるな、と思った次第です。

※もちろん病気には個人差がありますから、鬱の人になら誰にでも当てはまるなんてことはありませんが、なるべく、鬱の人全般に言えそうなことをピックアップしています。

※何度でも強調したいのですが、下記に並べた症状は病気のせいであって、うつ病患者本人の責任によるものではありません。

うつ病患者、及びうつ病患者を支える家族が本当に悩んでいること

①完全に人格が変わる

端的に言って、うつ病に侵された人は以前とはまるっきり違う人間になります。ざっくり言って、激しい被害妄想と怒りに取り憑かれます。このしんどさをどう伝えたらいいのでしょう。

例えば、あなたの大好きな友人や恋人が、ある日突然、「お前のことは信用できない、なんでもかんでも俺が悪いことにしやがって」などとブチ切れた連絡をしてきたら、

「え、どうしちゃったの?怒ってるの?何かしたっけ?」と思うでしょう。

理由を知りたいと思うでしょう。それで本人に問いただすと、なんの理由も返ってこないのです。というか、返ってくるのだけど、全てこじつけの妄想のようなことで、意味を成していなかったりする。

そんなことがあったら、普通、

「こいつは変わったやつだな、ちょっと距離をとろう」と思いますよね。

でも、その理由、相手がブチ切れてきた理由が「うつ病」にあるとしたら、どうでしょう。怒れないでしょう。仕方がない、と思うでしょう。

でも、そういう暴言や嫌がらせのようなことを四六時中浴びていると、だんだんこう思いますよね。

「こいつはうつ病だと言っているけど、もともとこういう性格のヤツなんじゃないか?」「自分は恨まれているんじゃないか?」と。

病気によって人格が変わるしんどさって、こういうことです。

一番しんどいのは、病気によって人格を変えられてしまった本人。

「嫌いになりたく無い人を嫌いになってしまう」「攻撃したく無い人を攻撃してしまう」しんどさを想像してみてください。周囲には味方など誰もいなくなってしまう。

一方、うつ病患者を支える立場の人たちは、攻撃的になったうつ病患者から常に攻撃されながら、「この攻撃は病気によるものか、それとも純粋なものか」と悩み、言い返すこともできない。そこで言い返したら、病気が悪化するかもしれないんですから。

②趣味がなくなる

普通の状態の人は、溜まったストレスを解消する方法をいくつか持っています。飲みに行くでもいいし、本を読むとか映画をみるとか、体を動かすとか。

うつ病になると、多くの場合、そのほとんどに喜びを見出せなくなります。

何をやっても楽しくない、むしろ辛いのです。

やりたいことがないのです。見たいものもない。会いたい人もいない。

喜びと云う感情が消え去ってしまったかのようになります。

そうなってしまったら、無気力に寝転がるか、死ぬことを考えるか、みたいな状態になるのも無理ないですよね。

うつ病が生み出す無気力って、そんな感じです。キツイでしょ。

家族側もキツイです。家でめちゃくちゃ暗くて攻撃的な人がくらーい顔で寝転がってたら、「気分転換に○○しよう!」なんて言いたくもなるでしょ。で、言うとイラつかれます。キツイよ。

③特技がなくなる

これも強調しておきたいのですが、うつ病になると、いろいろなことが出来なくなります。バカになります。判断力が鈍り、思考力が鈍り、社交性が鈍り、美意識が鈍ります。視界すら狭くなります。全ての能力がダウンします。

メガテンでいうと「ンダ」系の魔法を全種かけられた感じです。3以降でいうと「ランダマイザ」かけられた感じ。FFとかドラクエよくわかんないの。

だから、びっくりするほど何も出来なくなります。

できる人が、どうしよもうないポンコツになります。もちろん仕事もガタガタになります。家事もガタガタになります。何も出来ないし、出来ないことにさらにイライラしたり、自己嫌悪を深めます。

残りは「その2」に続きます

うわー辛い!書いてるだけで辛い!あんなことやこんなことが蘇って辛い!

みんな、うつ病は本当に怖い病気だからナメてはいけないよ。

うつ病に悩んでいる皆さん、しんどいでしょうが、いいことにも悪いことにも永遠はありません。きっといつか、何らかの変化が訪れるので、のんびりやりましょう。

 

今回は以上です。

宇井都