二人で考えすぎるブログ

二人で、考えすぎずに書く練習をしています。

「女はラク」だよ、男に依存して生きるならね

こんにちは宇井都です。

この間、知人の男性に

「いやー、でもなんだかんだ言って私は周りの人にも良くしてもらって、本当に幸せだなと思っていますよ。ありがたいです」って話をしたら、

「周りに良くしてもらえるのはお前が美人だからだ」と言われて、

めちゃくちゃムッとした、

と見せかけてめちゃくちゃ嬉しかった(※不美人ゆえにおだてられると超喜んでしまう現象)

けど、家に帰ったあとやっぱりめちゃくちゃムカついてきた、

という複雑な心の動きを経験しました。

私は、女だからという理由で得してきたことなんてあるだろうか。

きっとあるだろう。全くないとは言えないはず。

でも、そうやって「女はラクだよな」とか言えちゃう人は、自分が男だから得してるとは考えないのだろうか。私からみると、男は得だよなあと思う。でもそれは多分想像力に欠いた発言だなろうから口にしない。私には男の苦労はわからない。

でも、男にだって女の苦労はわからないでしょう。なぜそういうこと気軽に言えるかね。

女も男もそれぞれ大変なのは間違いないことなのですよ。大変さの種類が違うだけ。

「でもやっぱり女は男より楽してる得してる」というあなたに、

「楽できない女もいる」という暗い話をお聞かせします。

女だから得をする、の具体例

女は得だよね、と言ってる人が思ってる「女ゆえの特権」って、おおよそ下記のような感じではないでしょうか。

  1. 「女はサービス面で優遇されがち」
  2. 「女だから、できなくても許してもらえる」
  3. 「女だからチヤホヤしてもらえる」
  4. 「女なら風俗やキャバクラで楽に稼げる」
  5. 「女だからというだけで取引先から気に入ってもらえる」
  6. 「女は結婚・専業主婦という逃げ場がある」

他にも何かあるのかな。なんだろ。女性専用車両とかに怒ってる人いませんよね?まさか。痴漢してる人間を周囲がちゃんと止められる世の中になればあんなものいらないんですよ!

まあ、とにかく、だいたい以上のようなことですよね。

で、私自身が、「うん、確かにこの点で女は得だな」と思える部分って、「1」くらいですね。レディースデーとかで映画が安く見れるのはマジで嬉しい。他のとこでもそういうサービスがあるとこ多いんでしょうね。あまり利用したことないから知らないけど。

問題は2〜6の部分。「女は得だ」と言ってる男性のほとんどが、こういう部分について言ってるんだと思うのですが、なあ、よく考えて欲しい。2〜6の項目って実は全部同じようなことを言っている。

要するに、

「女は、男に媚を売り依存できるから得だよな」ということだ。

女を女だからという理由でチヤホヤしたり許したり優遇するのは全部男だからね。

女の特権をフルに活用する女たち

確かに、こういう「女の特権」をガンガン使って得をしまくっている女は存在します。

女は得だよな、と思っているあなたも、きっとたくさん見てきたでしょう。

でもね、あれ、ああいう風になりたいですか?ああいう努力、簡単だと思いますか?

職場で男にチヤホヤされて、できなくても泣いて許してもらうような女、キャバクラで働いて稼げる女になるために、女は猛烈に努力をしているんです。

男に気に入られるための努力です。

見た目を可愛いく着飾って、男に嫌われないように気配りをする。おもてなしの精神で愛想を振りまき、腹立たしいことがあっても、その場ではぐっと我慢。超つまらない話をされても、「きゃーすごーい♡」とおだてまくり、知っていることも知らないフリをする。バカのフリをする。私は決してあなたの脅威にならない女ですあなたを尊敬しています。

男だって、上司相手に媚を売らなきゃいけないのは当たり前。同じように頑張ってもどうしても女の方が可愛がられる、という人もいるかもしれませんね。うん、確かに。

でも、そうやって可愛がられてる女の売りって、やっぱりいわゆる「女の価値」なわけですよね。可愛さ、美しさ。そして何よりも、男より下にい続け、男の自尊心を満足させてくれること。これって、しんどいと思わないですか?思わない方の人には、確かに女ってラクでしかないでしょう。

女にも「男に媚びるなんて楽勝じゃん」と思っている層がいて、こういう人たちは、女に生まれてよかったと思うでしょうね。彼女たちは男性の操縦方法をうまく心得ていて、適当に機嫌を取りながらメリットを引き出すのが誠にうまい。

だが、こういう「女に生まれてよかった!」層も、そのうち地獄をみます。なぜなら女としての可愛さ、美しさは年齢とともにアッサリと消えていくからです。その日が来る前に男に「結婚してもらっ」て、依存して生きるしかない。失敗したらどうするの?そんな生き方は知らない。

女の特権を使えない女たち

一方、こういう「女の特権」を生かせないタイプの女もいるわけです。

理由は様々ですが、

フェミニズム的な考えから、男に依存するのはよくないと思ってる。

・プライドが高く、自分を賢く、強く見せたい

・ていうかそもそも可愛くないので可愛がられない。

とか。まあ私のことなんですけどね。このような女にとって、女であることはデメリットばかりに感じられます。

「媚を売ることを期待されるのが面倒臭い」「仕事を頑張っているのに、女だから仕事をもらえるだけだと言われ、反論のしようがない」「どんなに頑張っても、男ばかりの職場で完全な仲間として扱ってもらえない」「結婚しろとか子供産めとか女らしくあれとかの圧力がダルい」「下手に口説かれたりして断った時の逆恨みが怖すぎる」

などなど☆(☆で深刻さを和らげてみました)

自立して生きていきたいと考えた時、女であることは大きな足かせになります。

自立しようとする女はそもそも好かれない。可愛くない。超叩かれる。

「男に依存してるふりをしながら自立する」みたいなことを、どうしたって要求されるのですよね。

「男の威厳のために、依存してるふりをしておく」って、すごく男性をバカにしてる感じがして、できればやりたくないんだけど。

それでも選択肢があるだけマシ、なのか

「でも、それでも女は、最悪プライドを捨てれば男に寄生できる選択肢があるからラクだよね」という意見もあるかもしれません。

まーまー、確かにそうですね。生きるだけなら、女の方がラクなのは認めましょう。自分はこう生きたいという思いを捨てて男に尽くせば、毎日ご飯を食べられるかもわからない。

でも、そんな意味での「得」なんて、得って言えるのだろうか。

「女には男に依存して生きるという選択肢がある」かもしれないが、それ以外の選択肢がちゃんとあるって言えるだろうか。私は、ないと感じる。少なくとも、男性と同等には用意されていない。

女は男に依存して生きろと言われる、どうしたって言われる。どんなに自立したいと思っても、男を同じ人間として見たいと思っても、どこまでもメス扱いされる。そこに女の苦しみがあると私は思う。

男のつらさは、女のつらさを逆転させればわかる

このような女の苦労の影には、もちろん、男の苦労が存在している。

男は女を養ってなんぼ、女の世話をせよ、自立せよと言われ続けているわけで、それはそれでキツかろうと思います。

女が「男はいいよね、好きなように仕事できて、どこまでも活躍できて」といえば、

男は「女はいいよね、仕事やめたい時にやめて、人に頼って生きていけて」と言う。

そういう、「男らしさ」「女らしさ」に素直にしたがって生きている人にとっては確かにその通りだけども、そうじゃない人もたくさんいるんである。

男のようにガンガン働いてみたい女もいれば、女のように人に頼って生きていきたい人もいる。

おたがい妬んで攻撃しあってないで、

みんなが自分の生きたい人生を生きられる世の中をともに作っていきませんか、と私は思うわけです。

その責任はみんなにあると思います。男女でいがみ合うのには絶対反対です。

宇井都